ウィサードの泉です。
今日は、うちのオリジナルデスクトップPCを製作する上で欠かせない7つ道具の内の
一つをご紹介したいと思います。
その前に
一般的に自作ユーザーと呼ばれる人達がパソコンショップなどでパーツを買い集め、
自宅でデスクトップPCを組む時にはテストや慣らしなどは行わず、いきなり本組みに
入ると思います。
そして、組み付けした後に部品の初期不良でトラブルが発生したり、又は壊したり、
自己責任でやっている自作ですから状況によっては部品の返品や交換が受け付けら
れない事も多々あると思います。
10万円分の部品を買って来て組み付けしたけど、組み付けの失敗や初期不良もあり
結果的に5万円追加になってしまったという例はそこらじゅうにあります。
皆さんが言わないだけで・・・
自作ユーザーさんからのトラブルサポート依頼で診させていただいた時に「あ~この
メーカーのマザーボードはココが弱いなぁ」とか、「このグラフィックスボードはここの
メーカーのマザーとめちゃ相性悪いな」など、学べる事が沢山あります。
こういった事はメーカーも代理店も知らない、現場の人間しか知り得ない事なんですね。
先日、とあるCPUクーラーのメーカーさんに電話しました。
「あの~御社の製品でCPUクーラーの○○○○○ですが、マザーボードの裏側に
あてがう金属のブラケットが、コンデンサの足に接触してしまう作りになっていて、
コンデンサをショートさせていますよ!」と。。。
こういった事は他では知られていないんです。
この時のPCを自作された方は、マザーボードとCPUが即死で、部品購入に追加で7万円
の出費になりました。
それプラス、うちのサポート費用が3万円。(合計追加費用10万円)
泉 内心・・・それだったら最初からうちで20万円のをガッツリ製作したのに・・・
え~それってCPUクーラーのメーカーが悪いんじゃないの? と思われるでしょうが、
自作PCは自己責任でやっている事ですので個人様がパーツのメーカーに文句言って
も相手にしてもらえません。
まあそんな事がある訳です。
自分が使うPCならいいかもしれません。
でも、お客様に安心して使ってもらうには絶対にテストが必要なのです。
テストには時間かかりますが、初期不良を未然に防ぐにはこれしかないのです。
そのテスト時に使っている7つ道具の1つが下の様な”台 ”です。



当社のオリジナルPCに使用する部品は、この様なアクリル台に一度セットされ
テストを行います。
通称 ”ベンチテスト ”
このベンチテストで部品固体の初期不良や相性問題が発生した際には、即座に
部品の取替を行います。
そして一度高負荷をかけて試運転します。
このテストに合格したら


これらのケースに本組みを行い、その後24時間の負荷テストとケース内の温度測定
を行って問題なければお客様宅に納品となります。
正直言って大変です。
量産は出来ません。
儲かりません あっ 本音が出てしまいましたヽ(^o^)丿